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-----アラバスター屋---------------------------------------------
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王家の谷を後にし、立ち寄ったのは王家の谷のふもとにあるアラバスター屋。アラバスターとは石膏や大理石の一種らしく､その石でツタンカーメンのマスクやラムセスの像、壷などを造形しお土産として販売している。
しかも、「路上で売っているのは全てニセモノです。この店にあるのは全部本物です。」などとぬかしている。
我てにはそんな事はどうでも良く、この店が冷えたコーラをタダでくれた事に感激。ちょうど喉が渇いていたのでありがたかった。
しかしコーラごときを飲ませてくれただけで、重い石のお土産なぞ持って帰りたくない。
同行者達が店内を物色している間､外で店の子供と戯れていた。 |
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しばらくして、その店の子供達はアラバスターの欠片や、失敗作で一部が割れた物などをポケットから取り出し、「プレゼント」などと言って渡してくる。
しかし我ては､子供なれどエジプト人。きっと受け取れば「マネー」と言ってくるに違いない・・・
なんて事を考え、かたくなに拒否していると、我てのポケットの中へ、手に持ったアラバスターの欠片を強制的に押し込み、どこかへ消えてしまった。。。
あれっ！？
もしかして我てはエジプト人以上にセコイ考えをしていたのかもしれない。
本当に子供がくれようとしていたプレゼントを拒んでいたなんて・・・
しばらくして再び姿をあらわした子供に、こんな事もあろうかと日本から持参したボールペンをあげた。
なぜここでボールペンが登場するかと思うかもしれないが、事前に仕入れた情報によると、エジプト人は大のボールペン好きらしい！？(好きというより、貴重なのかもしれない。）
そんな訳で､持参したボールペンの中でも子供受けするであろうミッキー柄のやつをあげたら大喜びしていた。子供は万国共通で純粋なのであろう・・・？
でも、「あの消えるタイミングといい、再び姿を現す所といい、もしかして計算ずく？」などと、さらに疑う我てはかなり性格が悪いのかもしれない。 |
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