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-----ホルス神殿(エドフ)------------------------------------------
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コムオンボ神殿を出発し、コンヴォイでナイル川沿いを疾走する事、およそ1時間程。次の目的地「ホルス神殿」があるエドフの街に到着した。ここエドフもナイル川クルーズの中継地であり、たくさんの観光客がいる。そして、そんな観光客をホルス神殿に案内する為、これまたたくさんの馬車が車道を走っている。
我てらを乗せたバスが、そんなエドフの街中を、コンヴォイの車列に遅れまいとやや焦り気味で走っているとき、後方から「ドカッ」と鈍い衝撃音が聞こえた。
車内の人が一斉に振り返る。
「人でも轢いてしまったのではないか・・・?」 |
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一瞬やな予感が脳裏をよぎった。
しかし、どうやら見える席の人の情報によると馬車と衝突したらしい。「交通事故だ!」きっと、コンヴォイを率いるツーリストポリスが来て、現場検証とか双方の言い分を聞いたりして、しばらくここに足止めされるのだろうな。
と思っていると、ツーリストポリスの車はどんどん先に行ってしまう。
そして我てらのバスも何事も無かったかのように動き出した。
もしかすると、エジプトの交通事情でこんな事は日常茶飯事なのかもしれない。大事に至らずなにより。
こんなちょっとしたハプニングに見舞われながらも、無事目的地のホルス神殿に到着した。 |
ホルス神殿は、先ほど訪れたコムオンボ神殿同様、プトレマイオス朝時代に建てられた神殿で、高さ36メートルの塔門があるもの凄くでかい神殿だ。
祭られている神は、神殿の名前の通り「ホルス神」であり、オシリス神とイシス神の子供であるハヤブサの頭を持つ神様だ。
そんな訳で、ここホルス神殿は至るところに、ホルス神のレリーフや像が祭られている。中でも、一番保存状態が良く、ガイドブックなどにも掲載され、観光客を集めているのが、塔門をくぐった先にある中庭に置かれたホルス神の像だ。(→右写真)
実はこの像は2対で、反対にも同じ物があるのだが、残念ながら壊れてしまっており。胴体部分だけが直接地面に置かれ、観光客はほとんど振り向かない。
なんだかそんな相方に哀愁を感じた我てはしっかり写真におさめてきた。
このホルス神の像にはさまれた入り口から神殿内に入ると天井が黒くススけた部屋があった。ガイドさんの説明によると、後生のキリスト教徒達がこの神殿を住居とし、食事を作っていたので天井がススけたそうだ。 |
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そして、神殿最深部にある至聖所にはホルス神の聖船が祭られていた。(←左写真)
この聖船。もともとは銀(金?)でできていたそうなのだが、後生のヨーロッパ人に持ち去られ、替わりに現在ある木製の聖船をくれたそうだ。
そんな感じで、今まで見てきた遺跡には、キリスト教徒により削られたレリーフや、ヨーロッパ人に持ち去られた貴重なお宝がいっぱいある。もしかしてエジプト人ってお人好しなのかもしれない・・・
その他、ホルス神殿には色の残ったレリーフなどもあり、それらを1時間弱程の自由時間を使い、隅々まで見てまわる事ができた。
でも、空には雲ひとつ無く、とにかく暑かった。。。 |
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