3日目行程表 ↓
エジプト航空(MS245)
  
アブシンベル神殿
  
エジプト航空(MS248)
  
アスワンハイダム
  
昼飯
  
イシス神殿
  
切りかけのオベリスク
  
ファルーカ
  
エレファンティネ
アイランド・リゾート
  
夜飯
  
4日目へ
-----アブシンベル神殿-------------------------------------------
アブシンベル空港からバスで走る事15分程。
途中、アブシンベルの街中を通り抜け目指すアブシンベル神殿に到着した。
バスの駐車場から数百メートル歩き、ちょうどアブシンベル神殿の真裏にある入り口から入場する。裏から見る神殿はただの小山が2つといった感じで、すっかり辺りの風景に溶け込んでいる。その小山を回りこむように歩くと神殿の正面に出る。目の前にはナセル湖が広がり、湖面はすぐそこだ。
有名な話だが、このアブシンベル神殿は1964年アスワンハイダムの建設によりナセル湖に沈む運命にあった物をユネスコの協力により、60m上の現在の場所に4年がかりで移築されたのだ。
アブシンベル神殿入場券
アブシンベル大神殿
アブシンベル神殿は今から3300年前、ラムセス2世によって建造された。神殿はラムセス2世が自分の為に作った大神殿と、奥さんのネフェルタリの為に作った小神殿とあり、その2つは100m程の微妙な距離をおいて存在している。
我てらはまずガイドさんの一通りの説明を聞いた後、自由行動で神殿内部に入る事になった。(神殿内の解説は禁止されている)
ガイドさんはこの神殿の見所を事細かに説明してくれる。するとその最中「バタッ」と我てら一行の若い女の人が倒れた。
気温はすでに40度を超えている。しかもここは日陰が無いどころか、ナセル湖からの照り返しまである。いままで体験した事の無い未知の暑さに襲われ、油断すると我ても倒れてしまいそうだ。
そんな暑さの中、ガイドさんの説明を聞いても、脳みそはすでに溶けておりさっぱり頭に入らない。
説明を聞き終わると、日陰を求めるように大神殿の内部に入っていった。(↑上写真がアブシンベル大神殿)
ここは、ラムセス2世の偉大さを、国のハズレの人々に知ってもらおうと建てられた神殿で、4体のラムセス2世座像の真中に開いた入り口から中に入ると、両サイドにラムセス2世の姿をした柱が8本ある部屋になり、その部屋の壁画はほとんどラムセス2世の戦いのシーンが刻まれている。ここまで書けばわかると思うが、とにかくどこを見てもラムセス2世だらけの神殿なのだ。
ラムセス2世の壁画
奥の神様
そんなラムセス2世だらけの中で、見ものと称されるのが上の写真にある戦車(馬車)に乗って戦うラムセス2世の壁画。
これは馬の脚や弓を引くラムセス2世の腕を重複して書く事により躍動感を出しているそうなのだ。
「ふぅ〜ん」
そしてもう1つが神殿最深部にある神々の像に混じるラムセス2世。左の写真の右から「ラー・ホルアクティ神」「ラムセス2世」「アムン・ラー神」「プタハ神」となっている。
これら最深部の像には1年に2回太陽の光が差し込んでくるそうなのだが、神殿を移築したら一番左の「プタハ神」に光が当たらなく
なってしまったとか・・・
現代人が作ってもダメなのに古代エジプト人の建築技術には本当に驚かされる。
また、大神殿の中には縦長の部屋がいくつかあり、人もあまり入ってこないので、1人壁画を間近に見ながら静かに幻想的気分を味わう事ができた。
つづいて小神殿。こちらは大神殿に比べると小規模ながら、全体的に綺麗な印象を受けた。おもしろいのはネフェルタリの為に作ったにもかかわらず、入り口の立像はラムセス2世の数の方が多いこと。小神殿までもラムセス2世だらけだったのだ。
ちなみに神殿内は写真撮影が禁止。上の2つの写真は極秘入手
アブシンベル小神殿
アブシンベル大小神殿
写真撮影を禁止する前に、壁画にさわれるのをどうにかした方が良いと思うのだが。。。
それはさておき、2つの神殿内を見ても時間があまったので、ナセル湖の方から両神殿が納まるように写真撮影。
この神殿自体はとてもすばらしいのだが、移築の為に作られた背後の人造山がとてもちゃちっぽい。ディズニーランドのビックサンダーマウンテンじゃないんだからもうちょっと上手に作れなかったのかね?
さらにしばらくウロウロしていたら、帰りの飛行機の時間が近づいたらしく観光客も減ってきた。
これはチャンスと大神殿、小神殿とも観光客の写っていない写真をgetし、空港へ向かう帰りのバスへと乗り込んだ。

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