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平成丸

八重山観光フェリーの運航する貨客船平成丸でのんびり黒島への船旅!

現在地:平成丸船内 >>>> 目的地:黒島
平成丸
平成丸
離島桟橋にある八重山観光フェリーの乗船券売り場で「黒島まで平成丸で」と言って800円払うと、「荷物の積み込みの関係で出航時間が遅れるかも知れません」と言われ小さな乗船券を渡された。そして桟橋の片隅に停泊している平成丸のところに向かい改めてその雄姿を見ると、これから始まる黒島までの船旅に心踊らせ行き交うフォークリフトの邪魔にならないようひそやかに船内へと乗り込んだ。
荷作業
平成丸の第一任務は離島への貨物輸送。貨物様がすべてお乗りになるまでは、私ども乗客は待たねばなりません。フォークリフトやクレーンを使いドシドシ積み込んではいるが、出航時間迄には終わりそうにない。仕方がないので、操舵室横のデッキにて見物。今日の積荷は道路工事機材と冷蔵庫、牛の肥料に車が一台といったところ。離島の生活には欠かせない平成丸なのだ。
貨物の積み込み風景
平成丸の操舵室
平成丸の操舵室
ドアの閉められていない平成丸の操舵室は簡単にデッキから覗くことが出来る。二階建ての平成丸は一階に客室兼船員室と貨物デッキがあり、二階にはデッキとベンチ、そして操舵室といった作りになっていて重さは43トン定員16名とシンプルな貨客船である。もちろん今日の乗客は自分ひとり、日よけはないが二階のデッキで黒島まで変わり行く海の色を独り占めして楽しんだ。
石垣港出港
結局後から出るはずだった黒島行きの高速船が先に出て、定刻を40分ほど遅れて平成丸は石垣港を出港した。そして石垣港内を航行しているあいだにも、数隻の高速船が列を作って平成丸を抜き去った。「そんなに急いで何処行くの」と思いながら、なかなか小さくならない石垣港を振り返ると「クルーズフェリー飛龍」や「フェリーよなくに」の姿を見ることが出来た。
石垣港出航
竹富島沖
竹富島沖
石垣港を出て30分程航行すると、竹富島の沖をしばらく通過する。八重山諸島のリーフ内は浅瀬が多いため、船が通れる航路はとても狭く、目印のポールの間を縫うように西表島や黒島、波照間島へ向かう船が行き交う。10ノットで航海する平成丸は、自転車と同じくらいのスピードで竹富島の横をかすめるように通り抜ける。竹富島を過ぎると行く手には黒島の姿が見えてきた。
黒島沖のサンゴ礁
八重山でも1,2位を争う程海の美しい黒島は、船が島に近づくにつれ、海の美しさがどんどん増してゆく。そしてのんびりと航行する平成丸からはその海の底までもが、手に取るように見ることが出来る。高速船であっというまに海上を波しぶき上げて通り過ぎてしまっては気付きもしないであろう黒島沖のサンゴ礁は、平成丸に乗って一度のんびりとながめる価値は十分ある。
黒島沖のサンゴ礁
黒島港沖合い待機
黒島港に入港
平成丸は黒島に沿ってしばらく並行に航行したのち、左に舵を切りそして止まった。船員に聞くと黒島港に入港する航路はとても狭いらしく、高速船が港の中にいるので、出てくるのを待っているそうだ。エンジン音も小さくなり、波のない穏やかな海を漂いながら、360度何処を見ても綺麗で思わぬサービスタイムとなった。結局この日は1時間程遅れての黒島入港となった。
やっとついた黒島は、さすが人口よりも牛の数の方が多いとあって港の中にも牛の形をした置物が置いてあった。そして向かいに来てくれた宿のヘルパーさんには「2年近くこの仕事をしているが、平成丸できた泊り客は初めてだ」と言われた。みんなあの景色を見ずに島に来てしまうとはもったいない。これから行く人は、時間を多めに見て是非平成丸に乗(載)ってほしい。
※運賃・時刻等のデータはページ作成時のものです。
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